実録【隣人トラブル】#3 ついに姿を現した上階住人。恐怖の「引っ越し挨拶」

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引越しから1週間、とある週末。

ハム嫁の父母イメージイラスト

その日、近くに住む私の両親が、引っ越しの手伝いに来てくれました。 

とはいえ今回の目的は「ガッツリ作業」ではなく、彼と両親の挨拶も兼ねて新居のお披露目をしながら少し片付け 

   ↓ 

その後、ご近所への挨拶回り

   ↓ 

そして4人で、昼食と買い物へ――。 

そんな、平和な予定になるはずでした。

▼新居で家族団欒、のはずが…

まだ段ボールの山が残る室内に両親を招き入れ、挨拶もそこそこにのんびり作業開始。 

父母に間取りを説明しつつ、まずは軽い作業を手伝ってもらいながら事前に用意していた近隣挨拶用の手土産を手元に準備していた…その最中でした。

躓いて転びそうになる母ハムのイメージイラスト

私の母は当時、歳もあって膝を痛めていました。

そのため、立ったり座ったりといった動きをする時には、時々少しふらつくことがあり… 

その日も、まだ片付け途中でごちゃごちゃした部屋の中で、荷物のひとつに足を取られたようで、軽くつまずいてしまったのです。 

とはいえ、盛大に転倒したわけではありません。

「あっ」と軽くバランスを崩し、よろけて踏ん張った拍子に足が床に「ドン」とついた程度。 

ですが――

思わずハッとして顔を見合わせる、私と彼。 

(来る……来るぞ……汗) 

数秒後。 

ドンッ!

いつもの打撃音が返ってきました。

「「…え?」」

と、両親も揃って目をパチクリさせながら、天井を見上げます。

▼「今の音って…?」 

実はこの日よりも前に、両親には 「上の住人が音に過敏?な可能性があり、こちらや他の住人に反応するような打撃音があるかもしれない…」という話は、事前に口頭で伝えていました。 

もっとも、「気にしすぎかもしれないし、ただの偶然かもやけどね~」くらいの話ではあったのですが。

母が怪訝そうな顔で聞きます。 

母

……もしかして、今の音って…?

そうやで。これが例の音やで。 

―――とは言ったものの、両親はまだ今日初めて来たばかり。 

これがわざと出している音なのか、またはごく日常的なものなのかまでは判断できません。

父

たしかに返ってきたようにも思える?けど…どうだろね~

この時点での父母は、まだそんな反応でした。 

まあ、数日間この部屋で音を聞いている私たち自身も「故意なのか生活音なのか、正直よく分からない」…という状態でしたから。 

とりあえず、「このあと挨拶回りだから、それまでなるべく大きな音は立てないように気を付けてもらえると助かる」 と伝え、再び作業を続けます。

しかし―― 

これを合図にしたかのように。 

ドン…… 

ドンッ…… 

ドン!……

いつもの、連続的な打撃音が、 また始まったのです。

▼次第に陰る、両親の表情。 

突然「ドンッ」と鳴ることもあれば、こちらのちょっとした物音にお返事が来るように、それが聞こえることもある。

その不自然な音は、最初こそ 

「まあ偶然かも分からんねぇ~」 

と朗らかに言っていた両親の顔色を、徐々に曇らせていきました

―――そして、小1時間ほど経った頃。 

片付けもひと段落し、

いざ!ご近所に挨拶へ!!

……となるはずだったのですが。

ここで、急遽。

父

ちょっと……挨拶周りに行く前に、話し合いしようか。

緊急家族会議が開かれることとなりました。

▼「上の音、やっぱり何か”不自然”かも…。」 

緊急家族会議のイメージイラスト
父

もしわざとやってる音なら、かなり強いし……

誰かに対して怒ってるとか、何かの意思があるんじゃない?

私

入居初日から続いているということは、うちだけじゃなく前からずっとこの状態なのかも…

母

防犯的にも、女性が引っ越してきたと思われない方がいいのでは?

彼

僕とお義父さんの2人で挨拶に行けば、男2人が引っ越してきたように見せられるかも?

母

いや、いっそ手土産だけポストに入れるだけでもいいんじゃない?

相手がどんな人か分からない以上、対面していきなり怒鳴られたり殴られたりする危険もあるし…

ダンボールの山の中、大人4人で真面目に作戦会議です。

物件Aのご近所相関図(※ 部屋番号は仮称) 

物件Aの部屋配置図

ここで簡単に、物件Aの簡単なお部屋配置をご説明します。 

私たちの部屋は1階角部屋(1-1)

当初、挨拶に行く予定だったのは隣接する2部屋(1-2&2-1)でした。

このアパートは学校沿いにあり、前の道路はスクールゾーン。 

人通りや車通りもそこそこあり、住人もファミリー層が多そうな雰囲気です。 

そして問題の音は、ほぼ真上から聞こえてきます。 

おそらく2-1号室。。。

外から見えるベランダの様子から、その部屋はおそらく男性の1人暮らしと思われました。

小さなお子さんがいる家庭なら、多少ドタバタすることもあるでしょう。

しかし大人の男1人暮らしで、毎日のように響くあの打撃音。 

それも、こちらの生活音に反応しているようにも思える時も…。

どうしても、 

「何かしらの意思を持ってやっているのでは……?」 

という疑念が、強くなっていきました。

▼ついに姿を現す、上階住人。 

…結局、ひとまず昼食を食べながら挨拶周りをどうするか決めようという話になり、私たちは一旦、外へ出ることに。 

「どこに食べに行こうか?」なんて話ながら、両親の車を止めている駐車場へ向かおうと4人でアパートの前の道を歩いていた―――その時でした。

ふと、顔を上げると・・・2-1号室の窓辺に、黒い人影が。

2-1号室のベランダから窓を開けてこちらを見ている上階住人とそれに驚くハム達のイメージイラスト

逆光で顔はよく見えませんが、シルエットから男性なのは分かりました。 

風で揺れるレースカーテンの隙間から、静かにこちらを見つめています。  

しかも、窓は開いています。 

つまりガラス越しではなく、ベランダから直接こちらを見ている

ということは、少なくとも私たちの外での話し声や物音は聞こえる状態だったということ…

そして今、その人物は。 

まっすぐにこちらを見ている。 

こちらと相手との距離は、15mほどでしょうか。

――スマン。 

その出で立ちが、本当に怖かったんだ。申し訳ない。 

私は思わず、声を上げてしまいました。

「えっ!? 見てる!!上の人、こっち見てる!! 

▼窓辺に佇む”犯沢さん”のような人影 

言い訳をさせてください。 

あれは誰だって驚くよ!!!泣 

だってコレだもん↓ 

カーテンから身を乗り出してこちらを見つめる、上階住人のイメージイラスト

開いた窓、風で揺れるレースカーテンの隙間に佇む、あの逆光のシルエット。 

まるで『名探偵コ●ン』の犯人みたいな黒い人影が…窓辺からこちらをじっと見つめている。

しかもシルエットから、あきらかに男性。 

いくら神経ごん太タフガールの私でも、不意打ちのアレはさすがにビビります

私の声につられて振り返った彼と両親も、その人影を確認。 

すると相手は、こちらに気付かれたことを悟ったのか…サッとカーテンの奥へ隠れました。

彼

……いたね。

私

見えたよね?

父母
父母

今の、上の階の人だよね?

その場にいた全員で、お互いに見たものを確認し合います。 

―――しかし、ここで終わりません。 

その人影は、またチラッ。 

引っ込む。 

またチラッ。 

ヒュッと隠れる。

こちらの様子を窺っているんでしょうか?

2、3度それを繰り返し、さらに―― 

再び現れたかと思うと、今度はベランダに身を乗り出しました

全員がギョッとします。 

そして… 

ベランダの柵から身を乗り出しながら、 

腕を外へ伸ばしたり。 

引っ込めたり。 

また伸ばしたり。 

引っ込めたり。。。

天気を確認するような上階住人の謎行動イメージイラスト

……まるで、雨が降っているか確認するような動きをしている…? 

ここで皆さまに、この日のお天気をお伝えします。 

雲ひとつない快晴でした。 

天気予報も、1日中「晴れ」―――。

▼沈黙のドライブ 

一連の出来事は、たぶん十数秒程度の間の出来事だったかと思いますが、その時の私たちには妙に長く感じられました。

異様な動きをしている2-1の住人は、やがてまた部屋の奥に引っ込みました。   

あまりの衝撃でその場の空気が完全に固まっていた我々ですが、ハッとしてひとまず足早に駐車場へ向かい、全員で車に乗り込みます。 

運転席の父がエンジンをかけ、静かに走り出す車。 

……… 

……しばらく誰も喋りません。 

空調の音だけが、ゴーッと車内に響きます。 

そして誰かがぽつりと呟きました。 

「……やっぱり、あの物件。ちょっと危ないかもしれないね。」 

誰が言ったのかは覚えていません。 

でも、その場にいた4人全員が同じことを思っていました

▼上階への挨拶は中止に…。 

昼食を食べながら話し合った結果、満場一致で上階への引っ越し挨拶は見送ることになりました。

そもそも今の時代、賃貸住宅では「挨拶はしない派」も少なくありません。 

何かと物騒な世の中…防犯面を考えて、あえて顔を合わせないという考え方も、今では一般的です。

まして、先ほど見た”あの様子”

ただベランダに出てきただけの可能性も、もちろんゼロではありませんが… 

明らかに天気のいい晴れの日に、わざわざ窓を開けて外に手を伸ばして、降雨の確認をする人は世の中にどれくらいいるでしょうか? 

しかも最初は、明らかにこちらを見つめながら、しばらく窓辺に佇んでいた――。 

上階住人がこちらをかなり意識していることは間違いありません。 

それも、あまり良い意味ではなさそう。。。(ガクブル

幸い、この日は両親も一緒の4人。 

まだ「若い男女の2人暮らし」と完全には把握されていない可能性もあります。

―――余計な刺激は、避けたい。

そう判断した私たちは、結局この日の挨拶は隣の1-2号室(※仮称)のみに留め、上階2-1号室の様子をもう少し見守ることにしたのでした。

<次回予告>第4話は…

騒音トラブル体験談の第4話記事サムネイル画像

ご近所挨拶は、お隣の部屋である1-2号室のみに伺うことになった我々。 

そこは、小~中学生くらいのお子さんが複数いるご家族のお住まいでした。 

挨拶を済ませ、ひと安心。 

しかしまだ、上階に対し拭えない不安感が残ります―――

…が、アレ? 

この日以降、上階からの打撃音が……止まった??

そして始まる、新しい騒音被害―――。

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